GARDEN



ささやかな広がりを持った
肥沃な土地のGARDENに
私は一人腰掛けて
ぜんたいこれから何を植えよか
悩みに悩んで空を見る


ああ
苦しいGARDEN
苦しいGARDEN
今まであまり気付かなかった


名前のとおりGARDENには
結構頑丈な柵があり
おかげで中は安全だけど
かわりに外へも出ていけない


ああ
EDENじゃあない
EDENじゃあない
そのくらいのことは分かる


ところで鍵は
誰でもない私が持ってる
出ていってもいい
このGARDENを棄てて
そこもEDENならぬ外側へ
出ていってもいいが


ああ
電話がなる
電話がなる
引き留める声が呼ぶ


呆然と昼下がりのGARDENに
私は一人腰掛けて
一体これからどうしようと
分からなくなるまで考えている


しかし
結論が出る前に時間だけが過ぎて
無理やり追い出されるのだけは嫌だ










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