ガーデニング (或いは生長する貪欲)






種をまこう、すさんだ胃に。
冬の間には少しおののいていても、
春の到来にそれは恥じらいながらも発芽する。
ながらも発芽するだろう。




めきめきと進む白い根が張り巡らされ、
容赦なく心地好く締めつけるのをすぐに感じるさ。
君飲んだ毒をよすがにやがて鮮やかな花が咲く。
鮮やかな花が咲くだろう。




慣れた頃、君は少し苦しくなるかもしれない。
紅い花弁に透き通る管は生存が示すまま、
君を遠くさしおいてどこまでも脈動する。
どこまでもするだろう。




君が咲かしたらその花をきっと摘み取るよ。
(少し痛くても許しておくれ)
そのために僕等 多分めぐり逢ったのでね。
うごめくその醜悪を誰はなくとも僕は愛す。
(ああだから少し痛くても)
日々生長していく花の、その意地汚い貪欲を、
誰はなくとも僕は、
僕はどこまでも愛していくから。






       


********
        
   *****>>back*