不可解

今となっては
他人の死体を見ているように
何を思い
何を考え
あのように昂ぶった心
秒を惜しみ
頭を悩ませ
生きていたのか
分からないほど
何もかもが遠い
怖れを封じ込めて思い出してみても
靄がかかって
もはや
遠い他人のそれ