あなたの知らないNIMBUS BASH
どうでもいい製作裏話
興味のあるお暇な方だけドウゾです
いやホントに



◆志度の頭の中では、クロード・カーターを演じる役者と大陸篇のアルアニスを演じた役者は同一である。

 まず最初に断っておきますが、志度は結構危ないヤツです。選挙権を獲得した今でも朝などはブツブツ独り言を言っています。
 正しくは独り言ではありません。次に書くシーンを想像していると、つい登場人物のつもりになって台詞を話してしまうのです。
 端から見たら立派に一線を越しています。人に見られないようにしよう、という意識があることだけが、僅かな理性の証となっております。

 と、いうわけで頭の中に役者飼ってます。シーンを想像している時も、演じられる舞台の一場面を想像しているようなところがあります。つまり志度の頭の中でヌクテ君の場面をイメージしたとすると、同時に彼を演じる役者(この場合は男性)が意識されているのです。
 ややこしい話ですが、皆さんも映画の話をするとき、役柄とそれを演じた役者という二つの要素を同時に意識すると思います。そういう感じだと思ってください。

 で、前説が長くなりましたが、どういうわけかカーター君とアルアニスさん(以前書いた「大陸篇」というシリーズの中心人物)は同じ役者がやってます。役に合わせて髪型やメイクが違うので(おーい!)印象が違いますが…。
 あっちではずっとよく出来た人間をしていたから、今回の憎まれ役は楽しかったよ、と素の時のコメントまで想像している志度。後戻りできなくなる日は近い。
 ちなみに役者さんの名前までは決まってません。これが決まったらマジで戻れなくなるかも。
 オフラインで志度をご存知の方々。これを読んでもお友達でいてください。お願いします。



◆クワンとシャオユェの過去をもっと生々したものにしようと一度ならず思ったが、どうしてもクワン君のそういう姿を想像することが出来ず、お流れになった。
 そうなんですよ。なんでかなあ。「生々したものに」というのはつまり、彼らに恋人関係があったようにしようと思ったということなんですが、どうしても出来ず。
 単に志度の想像力が足りないからか、或いはクワン君のお人柄か。でもカナン君とは違って根は明るいし、姉もいて異性には慣れてるし、女の子とは結構普通に仲良くしてるのになあ。なんでかなあ。
 しかし負け惜しみではありませんが、今ではまああれくらいの微妙な感じで結果としてはよかったかなあと思っております。前に付き合ってた女の子と再会、というのもちょっとマンネリかもしれませんしね。

 ところでクワン君は実はビジュアルイメージのみ、設定ゼロの状態で登場したキャラです。勇者でいえば装備「たびびとのふく」「こんぼう」のみの寂しい状態から、よくもこれだけ育ってくれたと思います。
 きっと他の作者さんたちは、もっと事前に色々設定を考えてから作品をお書きになることと思うのですが、志度は幾つか白紙部分を残しておかないと逆に長続きしないんですよ…。何とかせねばなあと思いつつ、今回はクワン君がその白紙部分にあたっていたのでした。
 ちなみにルーツはベトナム系を設定しています。シャオはトルコ×中華です。…分かりましたか?(笑)



◆成立について二三…。やっぱり今の国際情勢にかなり影響を受けてしまいました。
既にバレバレだとは思いますが、「NIMBUS」を書いている最中には、今の「国際テロ組織」を狩ろうとする一連の動きにかなり影響されました。ネタ自体は数年前から持っていた物だったのですが、「書こう!」と思った直接の動機自体がやはりそこから出てきたような気がします。
 あんまりこういった政治的な事象をきっかけに作品を作ったりすべきではないのかもしれませんが、志度にとってはこれほど毎日騒いでいるのに文章上では何も言わない、ということの方が不自然かなーという気持ちです。
 ただ私は世界をどうしようという気も持たない人間ですから、作品を書くことによって平和の尊さを訴えようとか社会の流れを変えようなどといった大それたことは考えていません。
 ただ、自分たちのリアルな戸惑い。報道や周囲の人々の意見が、ふっと自分の現実感から離れたな、と思ったらそのままどんどん距離が開いて、チャンネルを回しても回しても、自分に馴染む意見をもはや見つけ出す事が出来ない。あれれ一体どうしたんだ。というような感触についてはちょっと書いておきたいなと思うのです。
 「めでたい」世界がくればいいのになあと思いつつ…。







(04/04/26 終わり)






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