** 続きはまた明日 **
Please Scroll 不動の一点 北極星に、 若い君の目は吸い付けられて、 あそこへ到達し、 あすこで生きたいと言う。 でもどうするのさ空気がない。 そこで君は生きられない。 明日君は起きあがり、 夢を見ていたことも忘れ、 朝御飯を食べるだろう。 髪の毛を整えそして 定期を使って学校なりへ行くだろう。 全ては連続だ。 夢でさえ連続なのだ。 二十一世紀も容易く明けた。 恐怖の大魔王などと他愛のない神話だった。 どこまでもどこまでも現実は続き、 ピリオドを打ってくれる厚情な手などどこにもない。 もしも君が一足先に止まったならば、 よかったね おめでとう。 だが地球は回る。 ウォークマンなどかわいいものだね、 電池がなければ止まってしまう。 だが時の流れには、 この弛むことのない動きには、 電源すらないのだ 手がつけられない。 わかるよ。 君は不動の一点 振り子の中心点に憧れる。 あそこへ到達し、 あすこで生きたいと願う。 だがどうするのさ そこには厚みがない。 そこで君は生きられないんだ。 だからもう、 永遠に憧れるなどやめてしまえ。 さあさこの下らない戯言も終わらない。 続きはまた明日。
>> 「おや、おかえり?」 >