22.エア・シティ案内より





31.ニンブス・シティ(地図:p31 C-9)
 AF2257年に東アジア系大企業HKCにより建造された。第一次循環がようやく終わろうとしているごく新しいエア・シティである。
 限界円周上に位置し、母星からの所要時間は約10日。これは緑瑛(No.30参照)を抜いて、2300年現在最も母星から遠い。
 面積は約600平方キロメートル。うち2/3が緑帯。人口約五万人(純粋人口約四万)。公用言語は東アジア第二および第三言語。識字率100%。
 現在厚生生殖法に従った人口調整が行われており、第二次循環が終了するまで移民は許可されない予定。
 統治代表者はゲオルギウス(5470)。統治機関ホームはカテドラルと呼ばれる。「ニンブス」を始めとするこれら神秘的なネーミングの数々は、中央大陸東部に今も根強く残っている西部文化への憧憬と懐古趣味の表れである。


ハイデラバード出版「エア・シティ案内 ―母星から建造予定情報まで―」
第三章 その他のエア・シティ群 より抜粋







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