・・プロローグ・・








そう、われわれはいつだって、

或いはふとした弾みに、

どこかおかしいと思っている。

いつか破けると思っている。

かつてない飽和な生活と、度を越したこんな無駄騒ぎは、

どのみち長続きするはずなどないと。

今更「世紀末的」な事件が露見するとその無気力な諦観は強まる。

…ほうら……、

ほうらもうすぐだ。

もうじきあれが来る。

幾多の文明を呑み込んできたあの万止むを得ない神の嵐が―――――。







けれども未だに、「その時」が来たことはない。

またしても待ちくたびれた頃われわれはやっと気付く。

そうか。滅びるのは、

滅びがあるとすれば滅びるのはわれわれなのだ。

あなたや、わたしや、彼や彼女といった人たちが先なのだ。

遊びつかれて死んだらばわれわれは栄養になるのだろう。

春に乱れる夜桜のように、この都市ばかりはいつまでも咲き誇るのだろう。

何も知らない澄ました顔をして…






道に迷ったのかい。


教えてあげよう、


ここはトーキオだよ。








01.06.16
to be continued


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