・・プロローグ・・
そう、われわれはいつだって、
或いはふとした弾みに、
どこかおかしいと思っている。
いつか破けると思っている。
かつてない飽和な生活と、度を越したこんな無駄騒ぎは、
どのみち長続きするはずなどないと。
今更「世紀末的」な事件が露見するとその無気力な諦観は強まる。
…ほうら……、
ほうらもうすぐだ。
もうじきあれが来る。
幾多の文明を呑み込んできたあの万止むを得ない神の嵐が―――――。
・
けれども未だに、「その時」が来たことはない。
またしても待ちくたびれた頃われわれはやっと気付く。
そうか。滅びるのは、
滅びがあるとすれば滅びるのはわれわれなのだ。
あなたや、わたしや、彼や彼女といった人たちが先なのだ。
遊びつかれて死んだらばわれわれは栄養になるのだろう。
春に乱れる夜桜のように、この都市ばかりはいつまでも咲き誇るのだろう。
何も知らない澄ました顔をして…
・
道に迷ったのかい。
教えてあげよう、
ここはトーキオだよ。
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