コントラコスモス -34-
ContraCosmos
ある日 閉じられた庭の閉じられた離れに
黒い服を着た男がやって来た
少女はその男のことが好きになれなかった
上品ぶってはいるけれど
しつこくずるそうな
平べったい目をしている
しかしうっすらと微笑むと愛嬌があった
男は座ったまま立とうともしない少女に
近寄ると「やあ、エヴァだね?」
と言った。
「やあ、エヴァだね?」
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