コントラコスモス -35-
ContraCosmos




 夜半の執務室でコーノスは机に両肘をついていた。組んだ両手の上に顎を着け、目を見開き、虚空をじっと睨みつけていた。
 手元には部下から届いた手紙と、ハサン・マラディーン著の冊子「引力論」が広げられている。








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