コントラコスモス -40-
ContraCosmos
私は動けなくなっているところを捜査中の騎士に追いつかれた。正確に言うと、彼らを見、逃げようとしたがもう遅かったのだ。
油を切らした時計の様に、私は先に死んだ身体でお義理ほど争った。
だが騎士たちは回り込んで容易く私を捕らえ、腹を殴りつけて意識を落とした。
(口の中に胃液が上ったところまで覚えている。)
私は意識を失った。いっそ殺してくれと思いながら。
とにかく最低だった。
一瞬も生きていたくなかった。
最低の気分だった。
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