コントラコスモス -ほどけていく蝶々-
ContraCosmos




昔自分は
王都カステルヴィッツにいて
毎日朝早くから
国のために体を鍛え
また務めた
部隊の仲間は三十四人
皆が自分の名前を知っていて
朝には互いに
挨拶しあった
自分は
任務のこと
髪型のこと
ご婦人のこと
酒のこと
戦のこと
将来のこと
生きること
死ぬこと
絶え間なしに考え
休みなく
しゃべりまくっていたように思う










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