- 藪柑子漫談 -
(十五)過去からの手紙
その頃、紅梅の実家には、まだ続々と甲西からの葉書が届いていた。今日の一枚は「嫌なんです、あなたが行ってしまふのが」というような詩形式で、郵便が届くたび、紅梅の兄は不在の不埒な弟に向かって吠えていた。
「梅ー!! 勘当じゃ! 勘当じゃー!!」
(・届くまでに時間がかかる)
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